Macで「自己割り当てIPアドレスが設定されているためインターネットに接続できません」エラーが発生した場合の解決方法
MacやMacBook Airなどのappleデバイスを使用していると、環境設定のネットワーク画面に「自己割り当てIPアドレスが設定されているためインターネットに接続できません。」というエラーメッセージが表示されることがあります。
このエラーが表示されると、黄色いランプが点灯してインターネット接続ができない状態になります。
本記事では、筆者が実際に経験した自己割り当てIPアドレスエラーの原因と、確実に解除できた対処法を詳しく解説します。
筆者の使用環境とエラー発生状況
本記事で紹介する解決方法は、以下の環境で確認・実施した内容です。
ご自身の環境と異なる場合がありますが、基本的な対処手順は同様のため参考になるはずです。
使用デバイスの環境
MacBook Air 13インチ、Mac OS X Yosemite 10.10.2環境での対処方法となります。
ただし、この方法はその他のMac OSバージョンにも応用可能です。
ネットワーク接続環境
筆者のネットワーク環境は以下のような複雑な構成でした。
有料公衆WiFi(マクドナルドmobilepoint)→ Android SIMフリースマホ(USBテザリング接続)→ MacBook Air 13インチという、スマートフォンのテザリング機能を介したインターネット接続環境です。
このような複雑なネットワーク環境では、DHCPサーバーとの通信がうまくいかず、自動的にIPアドレスが割り当てられないケースが発生しやすくなります。
自己割り当てIPアドレスエラーが発生する原因
「自己割り当てIPアドレス」とは、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバーからのIPアドレス割り当てに失敗した場合に、Macが自動的に設定する169.254.x.x帯のIPアドレスのことです。
このエラーが発生する主な原因は、以下の通りです。
DHCPサーバーとの通信が正常に行われていない、ファイアウォール設定が通信をブロックしている、ネットワークインターフェースの設定が破損している、ルーターやモデムの接続不良が生じている、などが考えられます。
Macの自己割り当てIPアドレスエラーを解決する4つのステップ
以下で紹介する4つの手順を実施することで、筆者は自己割り当てIPアドレスエラーを解決し、インターネット接続を復旧させることができました。
各手順は順序通りに実施することが重要です。
手順1.ファイアウォール設定を無効化する
最初のステップとして、Macのファイアウォール機能を一度無効化します。
ファイアウォール設定がネットワーク通信をブロックしている可能性があるため、この設定を解除することで問題が改善されるかどうかを確認します。
ファイアウォール無効化の手順
「システム環境設定」を開きます。
「セキュリティとプライバシー」をクリックします。
左下の鍵マークをクリックして、管理者ロックを解除します。
Macのパスワードを入力して認証を完了させます。
「ファイアウォール」タブから「ファイアウォールを切」を選択して、ファイアウォール機能を無効化します。
変更が反映されるまで数秒待ちます。
手順2.DHCPリース情報を更新・リセットする
次のステップでは、ネットワーク設定からDHCPリース情報を更新します。
この処理により、古い設定情報がリセットされ、DHCPサーバーから新しいIPアドレスが割り当てられる可能性が高まります。
DHCPリース情報更新の手順
「システム環境設定」を開きます。
「ネットワーク」アイコンをクリックします。
現在接続しているネットワークインターフェース(Wi-FiまたはEthernet)を選択します。
「詳細」ボタンをクリックして詳細設定画面を開きます。
「TCP/IP」タブを選択します。
「DHCPリース情報を更新」ボタンをクリックします。
「OK」をクリックして確認します。
「適用」ボタンをクリックして設定変更を確定させます。
この処理後、DHCPサーバーが新しいIPアドレスの割り当てを開始します。
手順3.ファイアウォール設定を再度有効化する
DHCPリース情報の更新が完了したら、セキュリティ機能を維持するためファイアウォール機能を再度有効化します。
ファイアウォール無効化の状態を長く継続することは、セキュリティリスクとなるため注意が必要です。
ファイアウォール再有効化の手順
「システム環境設定」を開きます。
「セキュリティとプライバシー」をクリックします。
左下の鍵マークをクリックして管理者ロックを解除します。
パスワードを入力して認証を完了させます。
「ファイアウォール」タブから「ファイアウォールを入」を選択して、ファイアウォール機能を再度有効化します。
設定変更が反映されるまで数秒待機します。
手順4.Macを再起動してネットワーク設定を適用する
最後のステップとして、Macを完全に再起動して、すべての設定変更をシステムに反映させます。
再起動により、ネットワークインターフェースもリセットされ、DHCPサーバーとの接続が正常に確立される可能性があります。
Mac再起動の手順
画面左上のAppleメニューをクリックします。
「再起動」を選択します。
確認ダイアログが表示されたら「再起動」を確認をクリックします。
再起動完了後、ネットワーク設定を確認します。
ネットワーク画面に、「自己割り当てIPアドレス」の警告表示が消えていることを確認します。
筆者はこの4つのステップを実施することで、インターネット接続を完全に復旧させることができました。
それでも接続できない場合の追加対処法
上記の4つのステップを実施しても自己割り当てIPアドレスエラーが解決されない場合は、以下の追加対処法を試してみてください。
対処法1.ルーターやモデムの再起動
接続しているWi-Fiルーターやモデムが原因である可能性があります。
ルーターの電源を完全に切ってから、30秒〜1分程度待機した後、再度電源を入れて再起動させます。
この処理により、ルーター内のDHCPサーバー情報がリセットされ、正常な通信が復旧する場合があります。
スマートフォンのテザリング接続の場合は、テザリング機能を一度オフにしてから、数十秒待機した後に再度オンにしてみてください。
対処法2.全電源を落としてから再起動する
より根本的な対処として、接続に関わるすべてのデバイス(Macおよびルーター/モデム/スマートフォン)の電源を完全に切ります。
約10分程度の時間を置いて完全にシャットダウンさせます。
その後、ルーター→モデム→Macの順序で電源を入れ直します。
このプロセスにより、全デバイスのネットワーク設定が初期化され、新しい状態でDHCP通信が確立されます。
対処法3.ネットワーク設定の完全リセット
より詳細な対処が必要な場合は、ネットワーク設定を完全にリセットすることも検討してください。
ただしこの方法は、Wi-Fiパスワードなどの設定情報も削除されるため、慎重に実施する必要があります。
無線LANルーターの故障の可能性と対策
上記の対処法を複数試しても問題が解決されない場合、使用しているWi-Fi無線LANルーター自体が故障している可能性があります。
ルーターの寿命は一般的に3〜5年程度とされており、頻繁なエラーが発生する場合は故障を疑うべきです。
無線LANルーター交換のメリット
新しい無線LANルーターに交換することで、複数のメリットが得られます。
最新の無線LANルーターは、電波強度が大幅に向上し、接続の安定性が格段に高まります。
Wi-Fi 6(802.11ax)などの最新通信規格に対応したルーターであれば、通信速度も飛躍的に向上します。
セキュリティ機能も強化されており、より安全なネットワーク環境を構築できます。
おすすめの無線LANルーター選びのポイント
無線LANルーターの価格帯は3000円〜5000円程度の手頃な価格から、高性能モデルの20000円以上までさまざまです。
一般家庭での使用であれば、3000円〜5000円程度の入門モデルで十分な性能が得られます。
選択時には、以下の点に注目してください。
通信規格はWi-Fi 5(802.11ac)以上対応であることが望ましいです。
アンテナ本数は3本以上がおすすめです。
同時接続台数が多いほど、複数デバイスでの使用に対応しやすくなります。
メーカーの保証期間が長いほど、長期的なサポートが期待できます。
まとめ
Macで表示される「自己割り当てIPアドレスが設定されているためインターネットに接続できません。」というエラーは、DHCPサーバーとの通信障害が原因である場合がほとんどです。
本記事で紹介した4つのステップ(ファイアウォール無効化→DHCPリース更新→ファイアウォール再有効化→再起動)を順序通りに実施することで、多くのケースで問題が解決されます。
それでも解決しない場合は、ルーターの再起動や全電源オフ、またはルーター自体の交換を検討してください。
Mac環境でネットワーク接続に問題が生じた場合の参考になれば幸いです。



